見た目も美しく咬める入歯症例
レジリエンツ・テレスコープ・デンチャー 症例1
50代女性、平成17年10月初診。
咬めるようになりたい、
見た目も美しくなりたい、とのことでした。
初診時
傾いているように見えます。
これは左下(向かって右)に親知らずがあり、その親知らずのために右側でしかかめなくなり、長年の習慣の結果、曲がってしまったと考えられます。
また、部分入れ歯の場合、歯が残っているにもかかわらず上下で咬み合う歯が無い事があります。
そのような場合、歯が入れ歯を粘膜面に押し込むため、入れ歯が傾いてくる事がよくあります。
義歯をはずした所
黒く見えるのは歯石です。
平成18年9月、治療が終わった所
何とか傾きを修正できたと思います。
きれいな口元になったと思います。
患者様には「何でもよく咬めるし、見た目もきれい。」と、大変高い評価をして頂き、喜んでいただけました。
では、どのような義歯が入っているのでしょうか?
上の義歯
総入れ歯のようですが、実は歯が残っているので部分入れ歯です。
裏面
金色の部分に歯がはまります。
上あごの写真
残った1本の歯に金冠が入っています。
そこに入れ歯の金冠がはまります。
たった1本でもしっかりした歯が残っていれば、
総入れ歯よりはるかに安定した入れ歯を作ることができます。
義歯を装着した所
強く吸い付いて、なかなかはずせません。
それでいて、歯への負担は小さくすみます。
次に下の義歯
義歯を外した所
義歯の裏面
入れ歯の金属部分に歯の金属冠がはまります。
この症例はレジリエンツ・テレスコープ・デンチャーという義歯で治療しました。
コーヌステレスコープは歯に着けた金歯(内冠)に被せ物(外冠)がしっかりとはまる事で入れ歯が落ちないようになります。しかし、残っている歯の本数が3本以下ですと、歯にかかる力が強すぎて、歯がダメになってしまう可能性があります。
レジリエンツテレスコープは歯への力をあまりかけず、歯ぐきに沈み込むことで入れ歯が落ちないようにする義歯です。
上顎の義歯の費用は¥410,000(税別)でした。
内訳は以下の通りです。
被せ物の部分:¥160,000×1本(残っている歯の本数)
義歯の部分(コバルトクロム) :¥250,000
下の義歯の費用は¥420,000(税別)でした。
内訳は以下の通りです。
被せ物の部分:¥160,000×2本(残っている歯の本数)
義歯の部分(プラスチック) :¥100,000
保健の入れ歯と比較したら、非常に高額かもしれません。
しかし、もしインプラント、例えば オールオン4 で行った場合、250万~300万程度 かかります。
大きな外科処置も必要です。
しかも、そのインプラントの内、1本だけがダメになっても、結局全滅になる可能性があります。
そのことを考えると、今回のレジリエンツ・テレスコープ・デンチャーはコストパフォーマンス(費用対効果)と安全性が高い治療と言えるのではないでしょうか。
歯科技工:HAMdentテクノロジー,羽村紀雄氏 tel 042-543-4194